パナソニックのバドミントン部が解散へ
来年3月末で休部するパナソニックの女子バドミントン部は、全員移籍の道を断念し、解散する。 2012/12/21 20:53 【共同通信】経営再建中のパナソニックであるが、バトミントン部の休部が発表されていたが、解散が決定したようだ。パナソニックのバドミントン部は三洋電機が1980年に創部し、小椋久美子、潮田玲子などの五輪選手が多数、在籍していた名門である。
共同通信の速報によると、部員の移籍を目指していたが解散を決めたようだ。どの企業も、国際的な企業競争を行っており、社会人スポーツにお金を割く余力がなくなってきているのであろう。
パナソニックが、企業スポーツから手を引いているのは、本業不振により経営体力が無くなったからである。
財務体質の著しい悪化
パナソニックが、オグシオで有名なバドミントン部の解散を発表した事を不満に思う人が、いるかもしれない。その中の、何人かはパナソニックは大企業であり、財務体質が優良であるという昔のイメージを抱いている人がいるだろう。現在、パナソニックは借金1兆円、2兆5千億円をこの5年間で喪失しており、財務に余力はない。5年前に、1兆5千億円の余裕資金があったことを考えると、経営者の投資判断がダメだった事が一目瞭然だ。
パナソニックの経営体力は、かなり消耗しているが、影響はバドミントンだけに留まらない。
石川遼のスポンサー契約終了
パナソニックは、石川遼とパナソニックの契約終了を発表しており、5年間続いたスポンサー契約が終了する。同じ年に、ゴルフの男子ツアーであるパナソニックオープンが始まったが、これも終了する。5年前のパナソニックと言えば、1兆5千億円の余裕資金があった頃だ。確かに、石川遼選手は有能なプロゴルファーであり、世界大会でも結果を出す有望な選手だ。
しかし、パナソニックの知名度が高い事を考えると、その宣伝効果はいまいちよく分からない。経営が悪化して、スポンサー契約を止めた事を考えると、お金があったから始めた程度の事であったのだろうか。
パナソニックが社員のリストラ70,000人を実行中である事を考えると、他にお金の使い道はなかったのかどうか検証が必要ではないだろうか。
ガンバ大阪からスポンサー撤退を不安視
パナソニックの経営者の経営失敗により、パナソニックのスポーツ部門は窮地に陥っている。パナソニックの社会人クラブチームから生まれた、ガンバ大阪についても同様だ。ガンバ大阪は、今季J2降格が決定しており、パナソニックはガンバ大阪撤退を否定するが、支援金額を減額するなど影響がでそうだ。
パナソニックは、バドミントン部の解散を発表したが、企業業績の悪化と社会人スポーツを取り巻く環境の厳しさを表しているようだ。 スポンサードリンク
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