パナソニック社員の不満
前回、パナソニック社員の不満と組織変更(9)についてまとめましたが、パナソニック津賀社長に実名で数百人がメールを送っています。パナソニックの社長に、組織を批判するメールを送るとなると、進退を賭けたものだと思います。パナソニック若手社員の中には、転職を検討しいるものもいるようです。津賀社長の発言によって、パナソニックから転職することを思いとどまる社員もいるようです。パナソニック若手社員と社内の状況について、2012年12月15日日経新聞2面が報じています。
20代若手社員の津賀社長の評価
しかし、会社を大きく変える覚悟の津賀にぶれはない。頼もしく思う社員もいる。(日経新聞)
パナソニックのある20代の男性社員は10月31日、決算会見の内容を報じたニュースを仕事中、インターネットで見つけうれしく思った。津賀が「うちは普通の会社ではない」と言い放った場面だ。「よくぞ言ってくれた、今度の社長は社内の事、よく分かってるな」(日経新聞)パナソニックの若手社員が、津賀社長の発言について言及しています。パナソニックの津賀一宏社長が「われわれは負け組」であるという趣旨を、東京の記者会見で発言しています。
パナソニック社長の発言として、株主や取引先、消費者などから衝撃的な発言として取り上げられました。どうやら、パナソニック社内では、津賀社長の発言に賛否両論があったようです。
転職や退社社員の増加 津賀社長に期待
上司や同僚の中には、その発言に反発する社員も多かったが、若い自分には津賀の見方がしっくりきた。「なんだかうれしかった」。(日経新聞)
入社以来、設計部門で働いているが、最近、転職サイトを見ることが増えた。業績悪化で会社を去っていく先輩や同期が増え始め、なんだか自分が後れを取っているようにも思えた。(日経新聞)
「俺も」と考えたが、津賀の発言で少し考え直した。パナソニックは社員のリストラ70,000人を行っているため、若手社員の周りでも会社のリストラに応募したりして見切りをつけた社員がいるようですね。パナソニックの若手社員であっても、転職を意識しているところに、終身雇用の時代ではない事を感じた方もいるのではないでしょうか。
「今度の社長は決断力ありそうだし、会社を変えてくれるかも。もう少しだけ、(転職を)待ってみようかな」(日経新聞)
パナソニックの若手社員も、転職サイトを見ており、転職を意識している事が分かります。パナソニックのリストラ社員を技術者として募集している会社に、アイリスオーヤマがあります。パナソニックのリストラされた社員が、国内外のどういった会社に転職しているのか気になるところですね。
松下幸之助の孫、松下正幸副会長の業績悪化の思い
2年連続の巨額赤字をどう受け止めているのか。創業者の松下幸之助の孫で、副会長を務める松下正幸(67)に聞いてみた。「それはつまり、大きな汚点……、汚点です」
正幸は続けた。(日経新聞)
「もし創業者が生きておられたなら、おまえら何やってんだっと我々を激しく怒ったはずです。ただ、創業者はこうも言って励ましてくれたはずです。『君らなら、またできるぞ』」(日経新聞)パナソニックと言えば、松下幸之助氏ですが、その親族がパナソニック副会長にいます。パナソニック副会長ですので、業績悪化の責任があり、経営責任を意識した発言ということなのでしょうか。
パナソニック経営陣の責任の取り方に注目
松下正幸氏は、パナソニックの評判、津賀社長と中村相談役の違いについて見たときに発言があります。パナソニックの元役員OBや現役の社長が集まる場で、業績悪化により、松下幸之助氏に叱られていた可能性を発言しています。パナソニック若手社員は転職を思いとどまったものの、社員のリストラや退社により、転職を検討しているようにも見て取れます。
パナソニック経営陣と今後の方針
パナソニックの経営陣は多額の報酬を受け取り続けるのか、それとも責任をとるのでしょうか。パナソニック経営者の失敗と大赤字(1)から、日経の連載と最近のニュースを併せて見てきました。日本を代表する企業の、パナソニックは今後も注目ではないでしょうか。パナソニック新卒採用と入社式を見ると、津賀社長は普通の会社ではないとの発言が話題になったことを意識して、新入社員に訓示を行ったのかもしれないですね。 スポンサードリンク
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