パナソニック子会社売却派遣会社テンプスタッフの理由

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パナソニックが、子会社を派遣会社テンプスタッフに売却しました。パナソニックは株式の過半数を売却しており、テンプスタッフの下にパナソニック子会社2社が入る事を意味しています。パナソニックが、子会社売却により、リストラと人件費を同時に行ったのではないでしょうか。

テンプHDがパナソニック子会社を買収

テンプホールディングスは、平成25年1月15日に、パナソニックAVCテクノロジー株式会社及びパナソニックAVCマルチメディアソフト株式会社の株式の取得（子会社化）に関するお知らせを発表しており、パナソニック子会社2社の子会社化を発表しています。パナソニック子会社の買収について見てみましょう。

パナソニックが売却する子会社2社

テンプHDがパナソニック子会社買収を発表しましたが、その内容について、上記のテンプHDプレスリリースから見てみましょう。

テンプHDの子会社化を発表
テンプスタッフがパナソニック子会社2社の66.6%の株式を取得
パナソニックAVCテクノロジー株式会社の取得価格900百万円
パナソニックAVCマルチメディアソフト株式会社の取得価格765百万円

パナソニックは、株式の3分の1超を保有を続けていますので、特別決議がテンプHDの意見だけで通る事はありません。しかし、パナソニックは過半数超の株式を16億6500万円で売却していますので、経営権はテンプHDに完全に渡している事になります。

パナソニック子会社2社の概要について、テンプHDのプレスリリースから見てみましょう。

パナソニックAVCテクノロジー株式会社

デジタルAV商品のソフト・ハードウェア設計開発、デジタルAV商品のシステム検証など

平成22年3月期売上高3,711百万円当期純利益74百万円
平成23年3月期売上高3,798百万円当期純利益63百万円
平成24年3月期売上高3,815百万円 当期純利益△8百万円

パナソニックAVCテクノロジーの業績に注目すると、当期純利益が減少している事が分かります。平成24年3月期には赤字に転落しています。

パナソニックAVCマルチメディアソフト株式会社

デジタルAV商品、通信ネットワーク、モバイルクラウド関連のソフトウェア及びシステム開発など

平成22年3月期売上高2,485百万円当期純利益25百万円
平成23年3月期売上高2,585百万円当期純利益54百万円
平成24年3月期売上高2,635百万円 当期純利益8百万円

パナソニックAVCマルチメディアの業績に注目すると、当期純利益が減少している事が分かります。

売却後の子会社とテンプの本業

パナソニック子会社2社の売却後について、考えてみましょう。

当社においては、高い商品開発力・技術開発力を誇る対象会社を通して、顧客企業に対するソリューションの拡充（請負・特定派遣等）や求職者（技術者）に対するブランド力の向上に繋がり、技術関連領域の強化が図れるものと考えております。

テンプHDは、上記の通り買収の意義を強調しています。しかし、パナソニック子会社は業績が悪化しており、株式の売却でリストラをすることなく、パナソニックグループの社員が減少した事になります。

テンプHDに参加入り後、パナソニックの仕事が引き続きあるのか、社員の身分がどうなるのか。追い出し部屋でパナソニックのリストラが行われていると報じられており、子会社売却によるコスト削減なのか気になるところです。

パナソニック日通に物流子会社売却の理由でまとめましたが、株式の売却割合がテンプスタッフに売却したのと同様の割合で、株式譲渡を行っていますね。

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