パナソニック リストラとシャープ(4)

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パナソニックのリストラについて見てきましたが、シャープのリストラでも同様のことがあるようです。パナソニックとシャープは雇用を守る会社として有名ですが、業績悪化とリストラでも共通点があるのかもしれないですね。

リストラの対象は就職氷河期の正社員も

前回、パナソニック採用と追い出し部屋(3)で、リストラ部屋に配属された社員は転籍よりも退社のほうが多い事を紹介しました。パナソニック本体の半導体部門で最初の追い出し部屋が作られ、就職氷河期に正社員となった30代~40代の正社員も対象となっています。

パナソニック社員はリストラ70,000人が対象となっており、業績悪化に伴ってリストラのための専用部署が作られることになったのではないでしょうか。

パナソニック追い出し部屋の事例の後に、シャープ本社で大阪に住む40代の男性の10月におこった事例が紹介されていました。シャープの事例について、2013年1月1日朝日新聞2面が続きを紹介しているので見てみましょう。

シャープ社員の退職理由

この男性は、シャープに入社して20年余り。始発で出勤して終電で帰る営業の最前線で働き続けた
シャープの社員は、典型的な会社に尽くす社員であった事が、出勤時刻と退社時刻から分かるのではないでしょうか。パナソニック採用と追い出し部屋を見ると、この男性は突然上司から職場に居場所がない事を告げられています。

退職を決断

「仕事はきつかったが、雇用を守る姿勢を明確にしていたシャープの社風は誇りだった。」。数週間後、会社に退職を告げた
シャープ退職の理由について、雇用を守る社風をあげていますが、パナソニックと同様に過去の投資失敗により社風は失われたのでしょうか。シャープ社員の今後とリストラ殺到について見ると、応募多数のために打ち切りとなっています。

シャープもパナソニックと同じように、退職を行いやすい環境が何らかの形で作られた可能性がありますね。

株価と為替レート円安で増益の影響

「経済の再生」を掲げる安倍政権が発足し、金融市場は株高に沸いている。「金をばらまくだけで、日本も自分も立ち直れるとは思えない。また看板倒れになるのでは」。寒風が身にしみる師走だ。
パナソニックの事例について、金融市場の株高について見てみましょう。
パナソニックの株価が回復している記事を12月に書きましたが、為替レートが与える影響について計算しています。パナソニックは為替レートの円安で数千億円の増益効果が見込めますので、株価は2013年1月21日時点の終値で607円とさらに上昇しています。

金融市場が株高に沸いているのは、為替レートが円高から円安になったため、パナソニックやシャープの株価が上昇したのではないでしょうか。株が値上がりした理由は、一つではないと思いますが、為替レートの円安は可能性があると思います。

リストラ部屋の理由

日本では、経営難の企業が従業員を解雇することは過去の裁判例できびしく制限されている。そこで企業は、仕事を与えられない社員に自主退職を促し、株主や銀行に約束した「人減らし」計画の達成をめざす。
パナソニックやシャープでリストラを行う際に、社員に自主退職をさせる理由があげられています。
  • 過去の裁判例できびしく制限されている
  • 株主や銀行に約束した計画の達成
株主や銀行に約束しているのは経営者ですが、パナソニック経営者の失敗と大赤字を見ると社員に責任がない事が分かります。

パナソニックとシャープのリストラについて見ましたが、大手企業であっても雇用を守ると言う言葉は、なくなりつつあるようですね。パナソニック中村リストラとソニー(5)に続く。
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