生命保険業界の競争
前回、パナソニック中村リストラとソニー(5)で見ていきましたが、パナソニック以外にもNECやソニーが業績悪化で、リストラのために追い出し部屋が使われている事を紹介しました。今回は、朝日生命の事例について見てみたいと思います。朝日生命は、大手保険会社の中でも規模に劣り、競争に苦戦しています。生命保険の分野で、インターネットを用いた保険会社が急成長しており、既存の大手生命保険は利益面で厳しくなっています。
ソニー金融の売上と利益割合がすごい数字になっており、ソニー生命が儲けている事が分かります。朝日生命が事業環境の悪化により、パナソニックと同様の追い出し部屋が存在していることを2013年1月1日朝日新聞2面が紹介しています。
出向先を見つけることが仕事
朝日生命保険が4月に新設した「企業開拓チーム」での「仕事」は、社員自身が「自分で社外の出向先をみつけること」だ。リストラ部屋とパナソニック女性社員(2)についてまとめましたが、パナソニックでは単純作業の仕事がある時と、何もする事がない時があると説明されています。朝日生命では、出向先を見つけることが仕事になっているようですね。
朝日生命保険は、総合職の6%のリストラを行うと以前、発表していましたが2012年4月に新設したという事は、リストラを達成する為に作られたのかもしれないですね。
人材サービス会社と再就職
「商品は自分。みがいて売りこんでください」。東京都内の繁華街に立つ雑居ビルの一室。講師をつとめる人材サービス会社のスタッフが声を張りあげていた。朝日生命やパナソニックなど、リストラの際に人材サービス会社の存在感が増していますね。パナソニック子会社売却は派遣会社テンプスタッフの理由である事を見ましたが、一歩進んで、子会社を人材派遣会社にそのまま売却する事例もでていますね。
転職サイトと求人活動
ある男性社員は毎朝9時に出勤すると、パソコンに向かい、転職サイトなどで中途採用の求人をみる。この数ヶ月で150社以上に採用を申しこんだが、まだ決まらない。
「もう無理だ、とあきらめて退職願を書く。それが会社のねらいでしょう」転職サイトで求人を申し込むことも業務のようですが、採用はなかなか決まらないようですね。就職難で就職できない若者を責める風潮がありましたが、大手企業と言えども転職するとなると、すぐに就職できないようですね。
退職と転職 社員の受け止め方
企業側は「各プロジェクトを支援する補佐役は重要」(NEC)、「出向は人材育成や取引先との関係強化に必須」(朝日生命)などといい、退職に追いこむ意図はないと説明する。だが、社員側では「不要になった社員を追い出すための部署」という受け止め方がある。朝日生命とNECのリストラ部屋への回答を見ると、パナソニック採用と追い出し部屋(3)で紹介した、パナソニックの回答と変わらないですね。
朝日生命のリストラ方法を見ると、パナソニックと共通点があり、追い出し部屋はパナソニック以外にもある事が分かると思います。40歳再就職とパナソニック(7)に続く。 スポンサードリンク
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