パナソニック テレビ撤退とリストラ

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パナソニックは、プラズマディスプレイ事業と液晶パネル事業を並行することで、プラズマテレビと液晶テレビの重複など、投資効率が非常に悪かった。今後は、投資についても極力、一本化するようだ。

経営再建中のパナソニックであるが、パナソニック赤字の原因であるプラズマディスプレイパネル事業と液晶パネル事業について経営資源の集中を加速するようだ。

プラズマパネルの研究開発中止

プラズマディスプレーパネルの新たな研究開発を打ち切り

パナソニック、プラズマパネルの研究開発中止へ
2012年12月17日22時54分 朝日新聞
パナソニックは2013年3月をめどに、プラズマディスプレーパネル(PDP)の新たな研究開発を打ち切る方針を固めた。
パナソニックが、プラズマディスプレーパネルの研究開発の打ち切る方針を決めた。パナソニックといえば、プラズマテレビをはじめプラズマディズプレーパネル製品のトップランナーであったが、事業の赤字がリストラを後押ししたようだ。

製品の生産と商品開発は継続

プラズマテレビや電子黒板などの製品自体の生産と、商品開発は今後も続ける。
パナソニックは、製品自体の生産と商品開発は継続するとしているが、研究開発を打ち切るという事は応用用途が限られてくるのは間違いないであろう。

プラズマ製品の販売継続に不透明感

ただ、国内大手メーカーで唯一、PDPをつくっている同社が基礎技術の研究開発を打ち切ることで、プラズマ製品がいつまで販売されるか、不透明感が出てきそうだ
朝日新聞は、不透明感という表現を用いているが、たしかにプラズマ製品自体の存在感がより一層低下する可能性はあり得ると思う。

特に問題は、プラズマ製品で、パナソニックに商品を納入してきた企業だ。取引先企業にどういった業績の影響ができるのかは、気になるところだ。

製品のリストラ

同社は今後、液晶パネルや有機ELパネルへ開発資源を集中。2年連続の大幅赤字となることを受け、採算が悪いPDP事業への投資を抑制する。
パナソニックは、プラズマディスプレイ事業と液晶パネル事業を並行することで、プラズマテレビと液晶テレビの重複など、投資効率が非常に悪かった。今後は、投資についても一本化するようだ。

テレビ事業に改善の兆し

パナソニックのテレビ事業は、事業縮小の話が多いが、事業は改善しつつあるようだ。パナソニックのテレビ事業に変化があるが、少し見てみよう。
営業赤字の続く同社のテレビ事業は、テレビ組立とパネルの2事業で構成している。12年4―9月期にテレビ組立事業は黒字化したが、パネル事業については過去の大型投資が響いて赤字を継続。(ロイター通信)
テレビ事業については建て直しが進んでおり、組立事業については黒字化している。問題のパネル事業であるが、中間決算で製造工場の減損を計上しており、決算見込みよりも業況が悪化しなければ、テレビ事業の収支改善が進みそうだ。細かい分析は、リンク先をご参照。

なぜプラズマと液晶の二本立てだったのか

パナソニックはテレビからの撤退と開発の集中を鮮明にしている。結果論から言えば、プラズマ事業と液晶事業と並行した事が、大赤字の一因である。なぜ、そうなったのかについて、株主に再度丁寧に説明するべきではないだろう。
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