パナソニック現金確保 特許をリストラ

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経営再建中のパナソニックですが、特許をリストラすることで、手元現金の確保を検討しているようです。現金を確保するために、特許の外部提供に慎重な姿勢を転換するかもしれません。


パナソニック資産の現金化を急ぐ

現金確保を急ぐ理由

パナソニックが特許の資金化を加速すると、2012年12月29日の共同通信が報じています。パナソニック社債ジャンク債の衝撃は大きく、社債残高が9300億円と銀行借入を決断したことも合わせて考えると、影響の大きさを物語っています。

社債の新規発行が困難

社債が、ジャンク債になると、新規の社債発行は困難になります。そのため、パナソニック経営陣は銀行借入を決断すると同時に、2000億円の現金を捻出することを決断しています。

パナソニックが特許の現金化を急ぐ背景としては、上記のような点になるのではないでしょうか。パナソニックの、特許の使い方を、見てみましょう。

特許戦略の方針転換

特許のライセンス供与や売却で積極活用

2012/12/29 16:14 【共同通信】
パナソニックが、保有する特許などの知的財産権を他社にライセンス供与したり、売却したりして積極活用する計画を進めていることが29日、分かった。(共同通信)
パナソニックは業績悪化により手元の現金が急速に減少、銀行借入を行わざるを得なくなっています。これ以上の銀行依存を防ぐために、資産の現金化を急いでいますが、特許も現金化の計画を進めているようです。

特許の現金化を、外部提供による技術流出よりも優先

技術流出への懸念からこれまで外部提供には慎重だったが、業績悪化で目減りした手元資金を手厚くするため方針を転換する。(共同通信)
現金にするためと言っても、特許の供与や、販売は、技術流出の可能性があり、パナソニックは慎重だったようです。しかし、業績悪化で手元の現金確保を行う必要がでたようですね。

パナソニックは多数の特許を保有

  • 特許保有数は、グループで約14万件(2012年3月末時点)
  • 特許収入は、DVDの規格関連特許の供与などで年間150億円程度
パナソニックの特許保有件数と、特許収入を、共同通信の報道から抜き出しました。パナソニックは、k日本国内でトップクラスの保有する特許があり、現金収入になる余地が大きいように見えます。

現金化の加速 範囲拡大、売却を検討

  • ライセンス供与する特許の範囲拡大を検討
  • 実用新案や意匠などの活用
  • グループで不要となった特許などは売却も検討
パナソニックの特許に対する方針の変化を、共同通信の報道から抜き出しました。パナソニックは借金1兆円、2兆5千億円の現金を喪失しており、現金化が急務になっています。

従来は、松下銀行というように、強固な財務体質を例えて言われていましたが、前経営陣の失敗により、急速に現金流出と借金が増加しています。

年明けの株価に注目

パナソニック株価が高い水準を回復しつつあり、今回の発表を株式市場がどのように評価するのかは気になるところです。現在、株式市場は年末年始の休みに入っており、年明けの株価に注目ではないでしょうか。

パナソニックは特許のリストラの検討を発表しましたが、2012年度第3四半期決算や2012年度決算までにどういった成果がだせるのか注目ではないでしょうか。
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