パナソニック倒産確率

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パナソニック倒産の可能性について、気になっている人が多いと思うが、CDSの数値を用いて簡単に算出した。市場がどの程度を想定しているのか、一つの目安にはなるであろう。


パナソニックのCDS

11月19日のパナソニックCDSは、287.36bpと300bpを切るところまで低下しており、市場の不安が和らぎつつあるようだ。

パナソニック倒産懸念により、CDS比較を同業種で行った。すると、パナソニックは数値の悪化が目立っていたがここにきて、落ち着きをみせ始めている。

CDSの暴騰

パナソニックは、CDS市場の動揺を抑えることに成功したとも言えるかもしれない。簡単に、経緯について振り返ってみよう。

パナソニックは中間決算大幅赤字、日経が書かなかったことだが、売上高が伸びなかったことが大きな要因の一つであった。つまり、販売不振である。この発表を受けて、CDSの値が一気に上昇している。

リストラと資金調達

リストラ

業績の悪化に対して、パナソニックは倒産回避のため、リストラ1万人を発表した。パナソニック倒産防止、人員削減をまとめると、昨年度と今年度で5万人前後の削減計画だ。

銀行から資金調達

これに加えて、パナソニックは業績悪化の発表による格付け低下を予測していたのであろう。
業績発表前に、既にパナソニックは銀行と融資枠契約を締結し、先手を打った形だ。

松下幸之助氏は、パナソニック倒産寸前のときに、住友銀行の恩に報いる形で、常にメインバンクとして住友銀行と取引を続けてきた。締結された融資枠契約を見ると、三井住友銀行が、最大のリスクを取る形で契約している。

当然ではあるが、いらぬ不安を与えなかったことは、確かではなかろうか。
では、パナソニックのCDSを見てみよう。

倒産の確率 CDSを参考

パナソニックのCDSであるが、市場のショックが和らいでいることが見て取れる。
計算を単純化するために、CDSの数値は300bpとする。
  • 1年目 100-100×0.03=99.7
  • 2年目 99.7-99.7×0.03=96.7
  • 3年目 96.7-96.7×0.03=93.8
  • 4年目 93.8-99.7×0.03=91.0
  • 5年目 91.0-91.0×0.03=88.3
単純に計算すると、上記のような数値になる。
5年目の生存確率が88.3%なので、5年間の倒産確率は11.7%になる。

あくまで、CDSは変動があるので上記は目安だ。

パナソニックの今後を考えるうえで、一つ大きな要因となりそうなのは、政権交代の可能性だ。中国のパナソニック工場、暴動の原因は民主党に松下政経塾出身者が多い可能性が指摘されている。そうであるならば、中国の反日デモで狙われる可能性は低下するかもしれない。

パナソニック倒産の可能性は、5年間で11.7%と市場が見ていると考えると。「思ったよりも高い」、「思ったよりも低い」、両者の意見がありそうだ。引き続き、CDSの値には注視したい。
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