パナソニックの太陽光事業の現状
パナソニックの太陽光事業ですが、太陽光事業が黒字のうちに投資規模を縮小することの決断をしています。パナソニック全社で現金を確保することとと、太陽電池市場の競争が激化していることを意識したうえで決断したようですね。太陽電池の発電性能で世界最高を更新
パナソニックが、太陽電池性能で世界最高を更新したと、2013年2月11日の日本経済新聞11面が報じているので見てみましょう。パナソニックは太陽電池の発電性能で世界最高を更新した。太陽光を電気に変える効率を現状より0.8ポイント高い24.7%に引き上げ、これまで最高の米サンパワー(24.2%)を上回った。
研究成果を住宅分野での製品開発につなげ、価格競争の厳しい同分野での生き残りを目指す。パナソニックは太陽電池の発電性能で世界最高を更新しており、企業イメージは高まりそうです。パナソニックは太陽電池の発電性能が高いことを発表しましたが、問題点はあります。
量産と価格の問題
- 太陽電池の量産
- 太陽電池の価格と利益
パナソニックが、太陽電池の新しい技術で量産化を行った後に、発電量あたり何円のコストがかかるようになるのかが重要になりますね。
太陽電池の変換効率
太陽電池はパネルを通じて入ってくる太陽光を電力として取り出す(発電)までに様々なロスが出て、一般にエネルギーの約7~8割を失う。このロスをできるだけ小さくして変換効率を高められれば、より多くの電力を生み出せる。太陽電池は、エネルギーを変換する際にロスが大きいようですね。太陽電池の変換効率を高めることは重要ですが、工業製品なので量産しやすいかどうかも重要になります。
パナソニック太陽電池の特徴
パナソニックは太陽電池の中核部材「セル(発電素子)」の表面の幕を改良し、太陽電池内部への太陽光の吸収量を増やせるようにした。発電した電気を効率よく取り出せるよう、電極の材質や形も見直した。パナソニックが、太陽電池のエネルギー効率を高めた方法が記載されています。パナソニックはマレーシアに太陽電池の新工場を建設していますが、この技術の量産化がいつ可能になるのかが気になりますね。
研究段階の技術
その結果、産業技術総合研究所の測定では、研究段階で24.7%と高い変換効率を実現。太陽電池の論文誌「プログレス・イン・フォトボルテイク」で世界最高と認められている米サンパワーの24.2%を上回った。パナソニック発表の重要な点は、研究段階の変換効率に言及している点です。管理人が気になるのは、研究ではなく量産化後にどのような性能と価格になるのかです。
パナソニック太陽電池性能で世界最高を更新しましたが、研究段階の技術です。パナソニックは太陽電池など投資選別の姿勢を示していますが、この技術は量産化後に価格が安いのか気になるところですね。 スポンサードリンク
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