(1)日本企業の中国事業
パナソニックやソニーなどの中国事業が不調
パナソニックやソニーなど日本のメーカーは、中国の反日デモで工場被害や売上高の減少など大きな影響を受けていました。パナソニックの中国事業は、創業者の松下幸之助氏の代から続いていましたが、工場被害を受けており、日本企業が中国事業のリスクを認識する大きな転機となっています。
シャープの空気清浄機が好調
シャープは、中国の深刻な大気汚染をきっかけに空気清浄機の販売が好調であることがすでに報じられていました。パナソニックも中国の大気汚染をビジネスチャンスと捉えて、空気清浄機の増産に動くようです。(2)パナソニック中国工場の稼働率引き上げ
パナソニックの空気清浄機が販売拡大していることを、2013年2月8日の産経bizがパナソニック、中国大気汚染拡大で商機 空気清浄機を1.5倍に増産と報じているので見てみましょう。
中国で大気汚染が深刻化している問題で、パナソニックが1月から、広東省順徳市にある空気清浄機工場の稼働率を1.5倍に引き上げたことが7日、分かった。パナソニックが空気清浄機工場の稼働率引き上げを発表しましたが、中国工場のようです。日本国内の雇用にどの程度、影響がでるのかは分かりません。
パナソニック決算発表2012年第3四半期黒字の理由を見ましたが、決算によい影響がでそうですので、株価の上昇やリストラの縮小により日本にも恩恵がありそうですね。
(3)中国で高シェア 販売急増
同社2004年から中国で空気清浄機を販売しており、シェアは3割程度という。1万4000~7万円程度の比較的高い価格帯の製品を展開しているが、大気汚染の影響で今年1月、空気清浄機の販売台数が前年比2.2倍に急増した。
家電量販店からの追加注文が週単位で加速度的に増えているほか、インターネット通販での購入も増えているという。パナソニックの空気清浄機について、中国市場でのシェアや最近の中国での動向についてまとめます。
(4)パナソニック空気清浄機 中国市場まとめ
- 空気清浄機は2004年から販売
- 空気清浄機のシェアは3割程度
- 空気清浄機の価格は1万4000~7万円程度
- 販売台数が前年比2.2倍に増加
- 追加注文が週単位で増加
(5)中国の不買運動で売上が激減
日本政府の沖縄県尖閣諸島の国有化に反発し、中国では昨秋以降、日本製品の不買運動が発生。パナソニックの中国事業の昨年10~12月の売上高が前年同期の1割減となるなど、深刻な影響を受けた日系電機メーカーも多い。パナソニックは、中国の反日デモ影響で、売上高の影響や工場が大きな被害を受けました。パナソニック空気清浄機が、中国大気汚染で販売急増は業績によい影響を与えそうですが、海外事業で中国に依存しすぎない事も求められそうですね。 スポンサードリンク
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