パナソニックの業績悪化
経営再建中のパナソニックであるが、格付け会社が、パナソニック格付け格下げを発表した。この、パナソニック格付の真相は倒産水準に近いが、ゲタを履かせてもらい、ギリギリのところで踏ん張っている。パナソニックが銀行と融資枠契約を事前に締結したことが、評価されているのだろう。
ただし、パナソニック倒産懸念は、CDS比較を行うことで、市場が懐疑的であるのも見て取れるであろう。では今回の、パナソニックの提携報道を見てみよう。
パナソニックが部品供給
光学ディスクの基幹部品を供給
パナソニックが任天堂の新型ゲーム機向けに光学ディスクの基幹部品を大量供給することが分かった。ブルーレイディスクの録画・再生機「ディーガ」で培った技術を応用した新開発ユニットで、外販するのは初めてと見られる。(朝日新聞)パナソニックは、ブルーレイディスクの技術を応用した、製品を任天堂に販売することが決まったようだ。
任天堂のWii U向けか
パナソニックが供給するのは光ピックアップを内蔵したドライブユニットで、任天堂が米国時間の18日に発売したゲーム機「Wii U」向けと見られる。(朝日新聞)どうやら、任天堂の『Wii U』向けのようだ。
パナソニックの売上増加に結びつくのは、喜ばしいがどの程度の売上が見込めるのであろうか。
業績への影響は限定的か
550万台の販売計画
海外工場で生産しゲーム機組み立てメーカーに納入。任天堂は2013年3月末までに550万台販売する計画で、業績回復の推進力にする。任天堂の計画では、2013年末までに550万台販売する計画だ。
販売価格を見てみよう。
国内向けの価格は、上記の通りだ。
簡略化して、1台3万円とすると、ざっくり考えて1650億円となる。
- 550万台×30,000円=1650億円
パナソニックの増収分
パナソニックの12年4―9月期のブルーレイ録画・再生機の売上高は前年同期比62%減の235億円。(朝日新聞)経営再建中のパナソニックは、中間決算大幅赤字、日経は書かなかったが、販売不振が深刻だ。ブルーレイの売上高を見てもそれが分かる。
- 618億円=235億円÷(1-0.62)
- 618億円-235億円=383億円
仮に(1)Wii Uの部品、全数を受注(2)上期と下期の業績については同様と仮定しよう。
- 1台5000円 ×550万台=275億円
- 1台10,000円 ×550万台=550億円
- 1台20,000円 ×550万台=1100億円
- 1台30,000円 ×550万台=1750億円
増益にどの程度貢献できるのか
ただし、売上増加に貢献したとしても、下請けとして部品供給を行う立場になるのであれば、利益率がどうなるのか気になるところではある。部品と最終製品のどちからが儲かるのか、意見が分かれるであろう。
現在、パナソニックは倒産回避のため、リストラ1万人を発表。パナソニックが倒産防止の人員削減まとめを見ると、2年間で5万人以上削減を発表している。任天堂との提携効果が、どの程度の業績回復効果があるのか気になるところだ。 スポンサードリンク
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