パナソニック スバルに電池供給で提携

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パナソニックがスバルにニッケル水素電池の供給を発表しています。パナソニックは、リストラと同時に提携などにより、自動車事業など企業向けのビジネス拡大を行う経営方針です。

(1)パナソニック提携と子会社リストラ

パナソニックは経営再建のため、ドメイン(事業領域)の再設定を行い、リストラと提携を同時に進めています。パナソニックの提携先を見ると、ライバル企業のソニーや富士通、他業種のテンプスタッフや日通など、提携や事業売却先は広範囲に広がっていることが分かります。

パナソニックは一般消費者向けから、企業向けビジネスに軸足を置くことを宣言していますが、自動車分野で富士重工業に電池供給の提携に成功したようですね。

(2)パナソニック ニッケル水素電池システムを供給

パナソニックがスバルに電池供給で提携したことを、2013年3月29日に富士重工業にハイブリッド自動車用ニッケル水素電池を供給を発表しているので見てみましょう。
パナソニック株式会社は、富士重工業株式会社(以下、富士重工業)のハイブリッド自動車(以下、HEV)「スバル XV クロストレック ハイブリッド」(米国仕様)向けにニッケル水素電池システムを供給します。「スバル XV クロストレック ハイブリッド」は、同社初のHEVとして、2013年ニューヨーク国際自動車ショー(3月27日~28日プレスデー、3月29日~4月7日一般公開)にて発表され、米国では本年秋に発売される予定です。
パナソニックは、富士重工業の自動車向けにニッケル水素電池システムの供給を発表していますが内容についてまとめてみましょう。
  • 富士重工業のハイブリッド自動車
  • スバル XV クロストレック ハイブリッド アメリカ仕様
  • 2013年3月27日~28日プレスデー、3月29日~4月7日一般公開
  • アメリカで2013年秋に発売予定
  • ニッケル水素電池システムを供給
パナソニックは、スバルのハイブリッド自動車にニッケル水素電池システムを供給しますが、2013年秋にアメリカで搭載した自動車を販売する予定ですね。ソニーNEC日産がリチウムイオン電池提携交渉を進めていますが、韓国企業が世界シェア首位に浮上しており、日本企業が電池事業で競争力をどこまで維持できるのか注目ですね。

(3)パナソニックは自動車用電池を強化

パナソニックでは、地球環境保護への意識の高まりを背景に、今後急速に拡大することが予測される環境対応車用二次電池の開発ならびに事業を強化しています。既に、グローバルで複数の自動車メーカーにHEV用ニッケル水素電池、および、HEV・プラグインハイブリッド車・電気自動車用リチウムイオン電池の供給実績があります。
パナソニックは自動車用電池事業を強化していますが、複数の規格に対応した供給実績があるようですね。
  • HEV用ニッケル水素電池
  • HEV(ハイブリッド電気自動車)
  • プラグインハイブリッド車
  • 電気自動車用リチウムイオン電池
パナソニックは自動車事業の強化を経営課題として掲げていますが、自動車はアナログから電化が進むことにより、家電メーカーが活躍する場が増えると言われています。

(4)パナソニックのHEV用ニッケル水素電池の強み

HEV用ニッケル水素電池については、1997年から開発を開始し、2004年から量産を行っています。極板の焼結技術など当社独自の生産技術により、耐久性に優れ、長期にわたって高い充放電能力を維持できる特長があります。また、個々の電池能力を最大限に引き出す電池制御も含めたシステム化技術にも長年の実績があります。
パナソニックのニッケル水素電池について、簡単にまとめると以下のようになります。
  • 1997年から開発を開始 2004年から量産
  • 焼結技術を保有 金属ニッケル粉末を高温で焼成し、多孔質で強固なニッケル基材を作製する技術
  • 耐久性に優れ、長期にわたって高い充放電能力を維持
  • 電池制御も含めたシステム化技術を保有
パナソニックは、ニッケル水素電池に独自技術を保有していることを強みとしていますが、電機メーカーは国際的な競争が激しいため、競争に勝ち抜くことができるのか気になります。

パナソニックは、スバルに電池供給を行うようですが、自動車メーカー向けのビジネスを拡大することができるのか注目ですね。パナソニック電池工場リストラ理由は、民主党政権が行ってきた為替レート円高ドル安政策ですが、車載用電池事業を伸ばして復活することができるのか注目ですね。
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