(1)パナソニック資金繰り悪化と借金増加
パナソニックは経営の失敗により、資金繰りが悪化しており借金が激増しました。パナソニック社債は格付け低下により、ジャンク債に転落しており、新規の社債発行は困難な状況が続いています。パナソニックは、津賀社長が引き継いでから財務リストラを続けており、リストラの効果で四半期決算は黒字になっています。パナソニックは、財務改善のために持ち合い株式売却を行っており、アベノミクスによる株式売却益を計上することにも成功したようですね。
(2)持ち合い株式を1000億円売却
パナソニックが2013年度決算で持ち合い株売却利益300億円を計上していることを、2013年5月2日の日本経済新聞1面が報じているので見てみましょう。パナソニックが2013年3月期に、トヨタ自動車やホンダ、新日鉄住金など持ち合い株式の一部を約1000億円で売却したことが分かった。売却で得た資金の大半は有利子負債の返済に充てたとみられる。株高を生かして資産リストラを加速し、財務内容の改善につなげる。パナソニックが、持ち合い株1000億円の売却を行っていたようですが、パナソニック借金1兆円 2兆5千億円喪失したため、借金の返済に充てるようですね。
(3)パナソニックの保有銘柄と売却銘柄
パナソニックは自動車や部品、素材メーカーなど幅広い取引先と株式を持ち合っており、保有株は228銘柄(12年3月期末)に上る。このうちトヨタ株は約2739万株(同社の発行済み株式0.8%)、TDKは約312万株(同2.4%)などを保有。これらを含む数十銘柄について、それぞれ一部を市場で売却したようだ。パナソニックは日本有数の大企業ですので、持ち合い株式もかなりの割合を保有していることが分かりますね。
- パナソニック保有株 228銘柄(12年3月期末)
- トヨタ株 約2739万株(発行済み株式0.8%)
- TDK株 約312万株(同2.4%)
- これらを含む数十銘柄
(4)持ち合い株売却を2013年度に向けて検討
例えばトヨタの株価は、3月末までの1年間で3割以上上昇しており、売却を進めやすかった面がある。これらの売却に伴う約300億円の利益を前期決算で計上する見込み。今後も持ち合い先の企業と協議しながら、一段の圧縮を検討する。パナソニックは、2013年3月期の決算で約300億円利益を計上しており、赤字圧縮の効果がありますが、手元資金の増加により借入返済などに充てることができますね。
パナソニックは持ち合い株売却を進める方針ですので、2014年3月期決算で業績改善効果をだすことができるのか注目ですね。
パナソニック保有株売却種類とリストラを見ると、かなりの保有株式を売却しており、アベノミクスによる株高局面で利益を計上できたようですね。
(5)パナソニックの財務悪化とリストラ
パナソニックは3月に東京・汐留の自社ビルを売却するなど、資産リストラを通じた財務改善を急いでいる。かつては「松下銀行」と呼ばれるほどの資金力を誇ったが、三洋電機の買収やテレビ事業の不振などが重なった2010年3月期以降は有利子負債が手元資金を上回り、「実質無借金」でない状態が続いている。パナソニックの津賀社長は、2000億円の資金捻出を掲げており、投資の圧縮や資産売却による財務リストラを続けています。
パナソニックが持ち合い株を1000億円売却することで、東京のビル売却と合わせると、2000億円近い資金の捻出に成功していることが分かります。
(6)パナソニック格付けは投機的水準
米スタンダード・アンド・プアーズの格付けもトリプルBに低下。経営陣は、負債の圧縮で早期に実質無借金に復帰したい考えを示した。パナソニックは格付けが投機的水準に格下げされたことで、パナソニック社債 ジャンク債の衝撃(6)が金融市場や投資家にありました。パナソニックが低金利で金融市場から資金調達を行うのであれば、財務改善が引き続き課題になりそうですね。
パナソニック2013年3月期決算発表は赤字 業績予想は黒字を発表しており、配当金が復活するのかどうかにも注目ですね。パナソニック支払期間変更と資金繰り悪化を見ると、パナソニックは経営失敗の尻拭いによる負担を、仕入先に押し付けていることが分かります。 スポンサードリンク
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