パナソニック中間配当予想と復配

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パナソニックは、中間配当復活を発表しており配当予想は5円となっています。パナソニックは期末配当は未定としていますが、業績回復と資金繰り改善の傾向が分かりますね。


(1)パナソニック利益と資金繰り

パナソニックは赤字が続いていますが、2年間で1兆5000億円以上の赤字を計上しており、リストラを進めていました。パナソニックは手元の資金繰りが悪化しており、資金繰り確保のために保有株式の売却や支払期間の変更を進めてきました。

パナソニックは、リストラと株式や不動産の売却により収益も急速に改善しています。パナソニックは年金制度変更による利益を計上しており、一時的ですが第一四半期決算で大幅な利益を計上していますね。

(2)配当停止の理由と資金繰り悪化

  1. パナソニック2013年3月期は約63年ぶりに株主配当を停止
  2. 株主配当は手元の現金が流出
  3. 株主配当の停止は業績と資金繰り悪化の証明
パナソニックは配当停止を行っていましたが、上場企業が配当停止を行うことは、業績悪化や資金繰り悪化の一つの指標になります。成長している企業や大規模な買収直後の企業の場合、配当するよりも企業成長による株価上昇で、株主に報いる企業はあります。

パナソニックのように、日本を代表する企業が業績悪化で配当を停止するということは、資金繰りがかなり悪化していたことを見る目安になります。パナソニックの配当停止が、約63年ぶりであったことからも、資金繰りが緊急事態であったことが分かりますね。

(3)資金調達と資金繰りの改善

  1. パナソニックの格付け低下 新規社債の発行が困難
  2. 三井住友銀行を通じて銀行融資を活用
  3. 取引先との仕入条件を改善 取引先にとっては悪化
  4. パナソニックが保有する不動産や株式の売却 アベノミクスの追い風
パナソニックは格付けの低下により、新規社債やCPによる資金調達が困難となり資金繰りが急速に悪化します。パナソニックは、三井住友銀行をアレンジャーとするシンジゲートローンを締結して、6000億円以上の融資枠を確保することで資金確保しました。

パナソニックはリストラを進めて資金調達を行っていますが、アベノミクスにより取引先の業績が回復をしていましたので、販売条件変更や不動産・株式の売却が大成功したようですね。

(4)パナソニック2013年9月中間配当復活の理由

  1. 業績回復の見込み
  2. 手元資金の確保
  3. 2013年9月中間配当は5円
  4. 2013年3月期末配当は未定
パナソニックは2013年9月中間配当の復活を発表していますが、業績回復の見込みと手元資金が確保できたことを証券市場にアナウンスした効果がありそうですね。

パナソニックは資産売却と同時に、大規模なリストラが追い出し部屋として話題になりましたが、業績は改善しているようですね。パナソニックは2014年3月の期末配当は未定としており、期末配当も復活すれば、業績に対する期待を持つ投資家が増えそうですね。
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