(1)円安と株価
パナソニックやソニーなど、日本を代表する企業は海外売上高の比率が高いため、為替レートの影響を大きく受けます。- 日本国内で海外企業の製品に値上げ圧力がかかる
- 海外でパナソニックやソニーなどの製品価格が値下げできる
パナソニックやソニーは、為替レートが円安になれば、国内や海外で販売を有利に進める可能性があるのは上記の理由です。
パナソニック暴動の原因は民主党でしたが、中国工場は大きな被害を受けており、反日リスクを避ける狙いもありそうですね。為替レートが是正されれば、反日リスクがあり人件費が値上がりしている中国に生産拠点を置くメリットはありません。
パナソニック決算2013第一四半期利益が過去最高となっていますが、為替レート円高ドル安の恩恵を受けて利益が拡大していることが分かりますね。
パナソニックは企業規模が大きくリストラを先送りしてきたため、リストラによる人員削減が話題となっていました。パナソニックの白物家電が、円安で国内生産増加すれば、雇用増加に繋がる明るい話題になりそうですね。
パナソニック ハンガリー太陽電池工場リストラ理由を見ると、為替レート円安により生産拠点の国内回帰がはじまっていますね。
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(2)パナソニックが中国から日本に生産移管を検討
パナソニック白物家電、円安で国内生産増加することを、2013年6月3日毎日新聞が<パナソニック>白物家電、国内生産回帰を検討していることを報じているので見てみましょう。パナソニックで白物家電を担当する高見和徳専務は3日、毎日新聞などのインタビューに応じ、洗濯機や冷蔵庫などの白物家電の国内生産比率を現状の3割から5割に増やす方向で検討に入ったことを明らかにした。最近の円安傾向で、中国で生産し輸入している白物家電の採算が悪化していることに対応したもので、国内生産が5割になるのは、十数年ぶり。パナソニックが為替レートの円安により、白物家電を日本から中国に生産移管を検討しているようですね。パナソニックはデジタル家電の失敗によって、パナソニック白物家電が利益の6割を占めたこともあり、最大の利益部門になっています。
パナソニック暴動の原因は民主党でしたが、中国工場は大きな被害を受けており、反日リスクを避ける狙いもありそうですね。為替レートが是正されれば、反日リスクがあり人件費が値上がりしている中国に生産拠点を置くメリットはありません。
(3)金融緩和により雇用拡大の動きと生産増加の金額
安倍政権下での日銀の大胆な金融緩和で円安が進んだことで、製造業の一部に国内回帰の動きが出てきた形で、雇用拡大につながることを期待する声も出ている。
具体的には、世界全体に占める国内の生産比率について、金額ベースで2割増やす方向だ。増産するかどうかは秋に最終判断する。高見氏は「1ドル=105~107円が増産を決める判断レート」と述べた。パナソニック白物家電が利益の6割で説明しましたが、パナソニックは2013年3月期は白物家電の売上高予想を1兆5000億円としていました。アベノミクス金融緩和の内容は、日銀が大胆に金融緩和を行うことですが、為替レートの円安が進んだ場合、パナソニックにどういった影響がでるのか見てみましょう。
- 世界全体の売上高1兆5000億円と仮定
- 世界全体に占める国内の生産比率を2割増やす
- 白物家電は約3000億円の売上高が増加か
- 為替レート1ドル105円~107円
(4)パナソニックが増産する工場と場所
中国からの輸入を減らし、冷蔵庫は国内で最大年50万台、洗濯機が年70万台、エアコンは年160万台増産する。冷蔵庫は草津工場(滋賀県草津市)、洗濯機は静岡工場(静岡県袋井市)、エアコンは群馬工場(群馬県大泉町)などで増やす。パナソニックが、中国からの輸入を減らして増産する工場と場所を見てみましょう。
- 冷蔵庫 年50万台 草津工場(滋賀県草津市)
- 洗濯機 年70万台 静岡工場(静岡県袋井市)
- エアコン 年160万台 群馬工場(群馬県大泉町)
(5)パナソニック白物家電 海外生産の採算レート
パナソニックの白物家電は海外生産比率が高いため、円安が進むと、輸入価格の上昇で採算が厳しくなり、1円の円安・ドル高進行で10億円超の営業減益要因となる。1ドル=95円までの円安なら社内のコスト削減策で対応できたが、105円超になると海外生産の採算割れが目立ってくるという。高見氏は「日本の経済力からすればさらに円安が進むのは間違いない」との見通しを述べた。パナソニック白物家電、海外生産の採算レートを見ると為替レートの円安ドル高傾向により、海外からの逆輸入では採算が合わなくなっているようですね。
- 1ドル=95円までの円安 社内のコスト削減策で対応
- 1ドル=105円超 海外生産の採算割れ
- 1円の円安・ドル高進行で10億円超の営業減益要因
パナソニック決算2013第一四半期利益が過去最高となっていますが、為替レート円高ドル安の恩恵を受けて利益が拡大していることが分かりますね。
(6)海外投資計画を日本に変更か
また、高見氏は「2013年度からの3年間で欧州では大きな投資はない」と述べ、欧州で15年に計画していた白物家電工場の建設を先送りする考えを改めて示した。パナソニックは欧州の白物家電投資計画を変更しましたが、為替レートの円安ユーロ高により、日本への製造拠点変更と手元資金の確保の両立を考えた可能性が高いです。
パナソニックは企業規模が大きくリストラを先送りしてきたため、リストラによる人員削減が話題となっていました。パナソニックの白物家電が、円安で国内生産増加すれば、雇用増加に繋がる明るい話題になりそうですね。
パナソニック ハンガリー太陽電池工場リストラ理由を見ると、為替レート円安により生産拠点の国内回帰がはじまっていますね。
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