(1)パナソニック業績悪化と広報戦略の変化
パナソニックは業績悪化により経費削減を行っていますが、広報戦略に変化が生じています。パナソニックはゴルフメーカーではありませんが、プロゴルファーと契約を行っており宣伝効果がどの程度であったのかも不明で、役員の道楽の可能性もありました。パナソニックの宣伝方法を見ると、スポンサー契約やテレビCMに固執しない方法で広告宣伝を行っていることが分かりますので、費用対効果を考えた可能性がありますね。
(2)水戸黄門や大岡越前などを提供
パナソニック、TBSドラマ枠とCM見直しについて、2013年7月27日の朝日新聞デジタルが、パナソニック、57年間の1社提供に幕 TBSドラマ枠を報じているので見てみましょう。パナソニックが、「明るいナショナル」のキャッチコピーで広く知られ、時代劇「水戸黄門」「大岡越前」などの名作を放送してきたTBS系の月曜夜のドラマ枠への1社提供を、今秋で取りやめることがわかった。パナソニックはTBSドラマ枠で、時代劇の水戸黄門や大岡越前などの、ドラマ枠を1社提供していたようですね。パナソニックなど、大手企業はテレビCMのスポンサー枠などを購入していますが、テレビ広告の価値に疑念が持たれている可能性がありますね。
(3)家電から企業向け製品重視の影響
同社の主力事業が家電から、自動車や住宅関連などの企業向け製品にシフトする中、テレビCMのあり方を見直した結果だという。パナソニック自動車分野に投資(1)など、家電事業から企業向け製品を重視していく経営方針を発表しています。パナソニックテレビ価格下落と赤字(5)により、テレビなど家電事業から撤退を決断したようですね。
(4)経営失敗による宣伝費の削減
パナソニック広報は「ブランドイメージを高める役割は果たした」とコメント。巨額の赤字を受けて同社が宣伝費を絞り込んでいることも背景にある。パナソニックは経営失敗した役員に対して、パナソニック役員退職金18億円でリストラしたことが批判されています。パナソニックの業績悪化は原因となった役員以外は、従業員や事業のリストラ、経費削減という形で反映されていますね。
(5)TBSは複数スポンサーで放送
TBSは今後、当面はドラマ枠を維持する方針だが、10月改編以降は「パナソニックを含む複数のスポンサーで放送する」(広報)という。パナソニックの1社提供リストラ後は、複数スポンサーで放送する方針のようですね。パナソニックのCMリストラにより、業績が悪化している他社も、広告宣伝費削減の流れが加速するのか注目ですね。
パナソニック群馬三重で回路基盤事業リストラを発表しており、事業部門や広告宣伝費のリストラなどが聖域なく行われていることが分かりますね。
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