(1)パナソニックのリストラ
パナソニックは業績が悪化していましたので、子会社のリストラを積極的に進めてきました。パナソニックは、2013年3月期に約7000億円の赤字を計上していましたが、2014年3月期の業績は大幅な黒字に業績回復するのがほぼ確実になっています。パナソニックは、中村邦夫と大坪文雄による三洋電機の買収失敗、プラズマパネルの投資失敗などにより、1兆円を超える現金が失われたことで財務が大幅に悪化しました。パナソニックは、中村氏と大坪氏の経営失敗による赤字によって、リストラを2014年も継続しています。
(2)パナソニックの半導体工場リストラ
- パナソニック半導体の海外工場 東南アジア 3工場
- パナソニック半導体の海外工場 中国の2工場は売却検討
- パナソニック半導体の日本工場 3工場売却 1工場閉鎖 1工場生産終了
パナソニックの業績は、プラズマテレビと液晶テレビ、買収の失敗に加えて民主党の為替レート円高ドル安政策で大きく悪化しました。パナソニックが半導体工場を売却する背景には、半導体業界で台湾企業など半導体の受託生産が主流となってきたことも理由の一つですね。
(3)パナソニックの海外工場 東南アジア工場の売却
- UTAC シンガポールの半導体メーカー
- パナソニックのマラッカ工場 UTACに売却の方針
- パナソニックのジャカルタ工場 UTACに売却の方針
- パナソニックのシンガポール工場 UTACに売却の方針
パナソニック自動車分野に投資(1)をまとめましたが、津賀社長は自動車分野の事業を強化することを経営戦略としています。パナソニックは、家電製品の売上が減少しており、半導体生産が過剰となっているため、工場のリストラを決断したと言えます。
(4)パナソニックの海外工場 中国工場の売却検討
- パナソニックの上海工場 半導体工場の売却を検討
- パナソニックの蘇州工場 半導体工場の売却を検討
パナソニックは、家電事業を中心に中国生産を積極的に拡大してきた企業でした。日本企業が、中国拠点をリストラするハードルは高いですが、パナソニックも中国拠点の縮小を積極的に行っていますね。
(5)パナソニックの日本工場 分社化と閉鎖
パナソニックの半導体工場 分社化と株式売却
- パナソニック富山県魚津市の半導体工場 2014年4月に分社化
- パナソニック富山県砺波市の半導体工場 2014年4月に分社化
- パナソニック新潟県妙高市の半導体工場 2014年4月に分社化
パナソニックは、2014年4月に半導体工場の分社化を発表しており、イスラエルのタワージャズ社に51%の株式売却を決定しています。パナソニックは合弁会社として、パナソニック・タワージャズセミコンダクター社の合弁に切り替えて、2015年の黒字を目標にしているようですね。
パナソニックの半導体工場 閉鎖と生産終了
- パナソニック岡山県備前市の半導体工場 2014年3月末に閉鎖
- パナソニック鹿児島県日置市の半導体工場 2014年3月末に生産終了
パナソニックは半導体工場のうち、岡山県と鹿児島県の工場は閉鎖と生産終了を発表しています。パナソニックは、半導体の海外工場と国内工場のリストラを発表していましたが、さらにリストラを進めるようですね。
パナソニックは2012年と2013年の2年間で、1兆5000億円の赤字を計上しましたが、津賀社長の就任後にリストラを本格的に行っています。パナソニックは、アベノミクスにより不動産や株式の売却に成功しましたが、株価回復後に競争力が強化されるのか注目ですね。
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パナソニックの半導体は木っ端微塵になるよね!
返信削除>匿名さん
削除匿名さん、こんにちは^^
パナソニックは、家電部門の売上が減少しているうえに、大胆なリストラを行っています。
パナソニックの半導体部門は、匿名さんの仰るとおりで、能力が過多になっているのでしょうね。
パナソニック向けの売上が減少したとしても、半導体部門に外販の能力があれば、売却はなかったものかと思います。
半導体は、台湾の受託生産会社が大きく成長しており、設備投資競争も激しさを増しています。
パナソニックは、半導体が本業ではないため、リストラして経営資源を本業の製品開発に集中するということなのでしょうね。
とうとう子会社化してしまいましたね。
返信削除これは整理閉鎖するための子会社化ですかね?
>匿名さん
削除匿名さん、こんにちは^^
パナソニックは、匿名さんの仰るとおり子会社化してしまいましたね。
パナソニックの子会社化かは、整理閉鎖のためかは不明です。
パナソニックの津賀社長は、営業利益率が5%に満たない事業は、リストラしていく経営方針ですので一つのポイントになりそうですね。
パナソニックの半導体事業は、競争力が低いですし、家電事業の縮小で設備過剰となっています。
パナソニックから分離したということは、給与や福利厚生の水準を、パナソニックと異なる水準にすることができます。
パナソニックの半導体部門は、匿名さんの仰るとおり、整理閉鎖していくのか注目ですね。
こんばんは。
返信削除私は社員です。
わたしはおそらく新会社には行けず
社外出向を促されるのかとおもいます。
しかし新会社が単なる整理会社なら
社外出向の方がいいのかと最近考えてます。
新会社はどのような方向に進むんでしょうか?
>匿名さん
削除匿名さん、こんにちは。
パナソニックの社員の方なのですね。
新会社になるということは、パナソニックの給与水準や福利厚生とは別水準になると思います。
半導体は、一定のサイクルがありますので、それに合わせたものになっていくのでしょうね。
新会社の方針は理解していないですが、エンジニアと現場の方では対応が異なると思います。
パナソニックの半導体分野だけでなく、日本の半導体分野は海外が猛烈に追い抜いたのが現状であると考えています。
もちろん、日本が優位な分野もあると思うのですが、インテルなどのように高付加価値の半導体で差が歴然としている分野が多いですね。
そう考えると、日本企業向けの生産拠点として、社員の待遇は需給調整の影響を大きく受けやすくなる可能性が高いと推測しています。
過去にフラッシュメモリーの開発も止め、未来を創る研究部門も切ったので競争力が下がるのは仕方ない!
返信削除台湾の会社になったのね?
返信削除ぬぼとん