(1)パナソニックのリストラ
パナソニックは経営再建のためにリストラを行っていますが、買収した三洋電機は事実上、解体に近いリストラが行われています。パナソニックは、中村相談役や大坪会長が三洋電機を買収しましたが失敗しており、パナソニック大坪会長リストラ退任を発表しています。パナソニックは資金繰り確保のために、黒字事業であるヘルケア事業の売却を発表していましたが、応札に参加している企業が報道されています。
(2)パナソニックのヘルスケア事業売却候補
パナソニック、ヘルスケア売却先に東芝やファンドがあることを、2013年5月24日ロイターが、パナソニックのヘルスケア事業売却に東芝など応札へ=関係筋を報じているので見てみましょう。パナソニック<6752.T>が進めているヘルスケア事業売却の1次入札が27日に締め切られることが分かった。外資系投資ファンドのKKR<KKR.UL>やカーライル・グループ<CG.O>、東芝<6502.T>など10数社が応札する見込みだ。複数の関係者が24日、明らかにした。パナソニックのヘルスケア事業売却候補を見ると、総合電機メーカーの東芝やKKRやカーライルなどのプライベートエクイティファンドなどが候補として浮上しているようですね。
(3)株式の一部売却と売却金額
パナソニックは、血糖値センサーや電子カルテシステム、補聴器を手掛ける「パナソニックヘルスケア社」の株式を一部売却する。複数の関係者は、1000億円超の売却規模になると予測している。パナソニックは、パナソニックヘルスケアの株式を一部売却するようですが、売却規模を1000億円と見込んでいるようですね。パナソニック社債 ジャンク債の衝撃(6)により手元資金の確保を進めており、パナソニック2013年3月期決算 持ち合い株売却利益300億円を計上しています。
(4)投資ファンドや事業会社の名前
入札には、KKR、カーライルのほか、TPG<TPG.UL>、ベイン・キャピタル、CVCキャピタル・パートナーズ<CVC.UL>、ユニゾンキャピタルなど国内外の投資ファンド10社程度に加え、東芝などの事業会社数社も参加する見通しだ。パナソニックヘルスケアの売却先として名前が浮上している、投資ファンドと事業会社の名前について見てみましょう。
- 東芝などの事業会社数社
- 国内外の投資ファンド10社程度
- KKR
- カーライル
- TPG
- ベイン・キャピタル
- CVCキャピタル・パートナーズ
- ユニゾンキャピタル
(5)東芝とパナソニックヘルスケアの連携効果
ヘルスケア社の13年3月期の営業利益は87億円。今後、糖尿病管理のための血糖値センサー事業が中国やインドなどで需要を見込めるとして、ファンドの関心を集めている。東芝は、傘下で医療用機器を手掛けている「東芝メディカルシステムズ」との連携効果を見込んでいる。パナソニックヘルスケアは黒字ですが、東芝が買収に成功して、東芝メディカルシステムズとの連携ができれば、東芝の医療事業はかなり強化できそうですね。
(6)パナソニック ヘルスケア売却先選定の日程
1次入札終了後、6月中にも2から3社に絞り込み、7月に2次入札を実施。8月にも優先交渉権が出されるとみられる。パナソニックは、売却のファイナンシャルアドバイザーにメリルリンチ日本証券を起用している。パナソニックは3月に公表した中期経営計画で、ヘルスケア社への外部資本導入を発表している。パナソニックはロイターの取材に対しコメントを控えた。パナソニックは、パナソニックヘルスケア売却先のアドバイザーにメリルリンチ証券を選んでいますが、選定の日程について見てみましょう。
- 5月27日 1次入札が締め切り
- 6月中 2から3社に絞り込み
- 7月 2次入札を実施
- 8月 優先交渉権を付与
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