パナソニックがドコモのスマホ撤退を決断しており、ドコモのツートップ戦略が影響しています。パナソニックはスマホの販売台数が、想定の3割で赤字が拡大したことがリストラの理由ですね。
(1)パナソニック過去最高利益と携帯電話の赤字
パナソニックは業績悪化によりリストラを進めていますが、2013年第1四半期決算は過去最高利益となっており、業績が回復しています。パナソニックの業績を見ると、好調な企業向け事業と年金制度変更による一時的な利益が業績を押し上げています。パナソニックの決算を見ると、携帯電話事業が想定以上に赤字が拡大しており、リストラを検討しることがすでに報じられていました。
(2)パナ、ドコモ向けスマホ供給中止
パナソニックがNTTドコモに対し、今冬のスマホの新製品供給を見送ると正式に伝えたことが判明。パナソニックは、ドコモのスマホ撤退を伝えたことを、2013年8月5日の共同通信が報じています。ドコモはソニーとサムスンのスマホを優遇して販売していましたが、他社に影響がでていますね。
ドコモの取引先として、NECは携帯電話の供給を続けて蜜月関係を築いていましたが、スマホ撤退を決断しており、パナソニックもそれに続いた形になります。
(3)パナソニックが携帯電話販売台数の下方修正
- 2014年3月期 スマホ130万台の販売計画 3ヶ月で32.5万台
- 2013年4~6月期 販売台数10万台 想定の3割 年間販売計画の進捗率7.7%
- 2014年3月期の年間の販売見通しを22万台に引き下げ
パナソニックはスマホ販売台数が、ドコモのツートップ戦略が直撃しており、売上高が激減しています。パナソニックは、販売計画に対して進捗率7.7%しかないため、販売見通しの下方修正と撤退を決断したようですね。
(4)パナソニックの携帯電話事業が業績悪化
- 2013年3月期 81億円の赤字
- 2014年3月期 11億円の赤字の計画
- 2013年第一四半期売上高14%減少 赤字幅も17億円拡大
パナソニックは企業向け製品の販売重視が経営方針であり、赤字事業でしたのでリストラ対象の可能性がありましたが、ドコモのマーケティングにとって痛手になりそうですね。パナソニックITCN株売却リストラの理由を見ると、ドコモとの取引が希薄になることで、投資メリットが低下したことが売却理由でしょうね。
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